医師の「キャリアプラン」20代~40代で考えること

最新情報 2023/01/06

「今後、医師としてのキャリアプランをどうするか迷っている…」

このようにお悩みの医師は多いです。

そこで今回は、医師のキャリアプランについて解説します。

本記事は以下の方におすすめです。

  • 今後のキャリアプランの立て方がわからず困っている
  • 医師が選択できるキャリアについて知りたい
  • あらためて自身のキャリアについて見直したい

医師としてのキャリアをどのように歩んでいけばいいのかわからず、今後のキャリアプランの立て方を学びたい方は、参考にしてみてください。

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多種多様な医師のキャリアプラン

医師のキャリアプランは多種多様です。

自身の専門領域を高めたり、臨床医や開業医として地域医療に貢献する道などがあります。

また産業医やメディカルドクターとして一般企業で働くことも可能です。

このように、医師にはさまざまな選択肢があります。

今回は8つ、医師のキャリアプランをご紹介します。

今後のキャリアプランを立てる上で参考にしてみてください。

専門領域を極める

病院の医局で専門領域が極められます。

医局では民間病院では経験できない希少な症例が体験でき、貴重な経験が積みやすいのです。

また最新の医療機器や医療設備が備わっている場合もあり、最新の医療情報が得られやすいでしょう。そのため専門領域を深め、専門医としての資格がとりやすい環境と言えます。

医局では、研究に時間が割きやすいのが特徴です。

そのため学会などで論文発表しやすい環境が備わっています。

自身の研究結果を学会発表したい医師にとっては適した環境と言えるでしょう。

医局に在籍する教授の人脈を利用し、海外の医療機関で研究することを目的とした留学も可能になります。日本の医師免許は海外で使用できませんが、教授の人脈を使うことで留学の道が開かれるのです。

海外の諸外国では、日本より医療が発達しています。そのため、先進医療を行う諸外国に留学することで最先端の医療が学べるのです。最先端の医療を学ぶことで、自身の専門性がより向上できるでしょう。

臨床医として地域医療に貢献

クリニックや市中病院、訪問診療などを通して、臨床医として地域医療に貢献できます。

病院の医局で経験や知識を積み、自身が生まれ育った地域の医療機関に務め、地元の患者さんと向き合う。この点に魅力を感じ、地域医療に貢献する医師は増えています。

一人ひとりの患者さんと向き合い、深い関係性を築きながら地域医療に貢献したい方には向いている選択肢と言えるでしょう。

自分に合った診療科に転科

自身が属する診療科が合わないと感じる場合、転科することをおすすめします。

また、新たな領域に興味がわいた場合も同様です。

働き方が合わず、精神的・体力的に負担が大きい場合も転科を検討するといいでしょう。

産婦人科や精神科、麻酔科などは比較的休みがとりやすい診療科です。

プライベートの時間と、医師としての労働時間のバランスをとりたい方にはおすすめの選択肢です。

 ※参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「勤務医の就労実態と意識に関する調査」

将来的に開業や継承を見据えて、総合診療科に転科するのも選択肢の1つです。

専門領域に特化するのではなく、内科や呼吸器科、循環器科など、さまざまな領域を学ぶことで、開業する際に有利になる場合があるでしょう。

開業して理想の医療を体現する

雇われの勤務医ではなく、自身が経営し、医療に貢献できる開業医を目指す医師は増えています。

開業医は医療に貢献するだけでなく、経営者としての経営ノウハウが必須です。

また管理者として、スタッフを採用、教育して組織をまとめなければなりません。

医療に貢献しつつ、経営ノウハウを学び、マネジメントスキルが身につく。さまざまなスキルを体得し、医療に従事できる点が魅力の1つと言えるでしょう。

市中病院や大学病院などの人間関係でストレスを抱えている方が、開業医として新たなキャリアを選択するケースもあります。

回りに左右されず、自身の専門領域をもって医療に貢献したい方には開業医がおすすめです。

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産業医になる

個人を相手に医療に貢献する臨床医と異なり、産業医は企業や組織を相手に医療に貢献できます。求められるスキルは幅広く、医療知識に加え、以下のスキル・知識などが必要です。

  • コミュニケーションスキル
  • 教育スキル
  • 経営ノウハウ
  • 安全衛生法などの法律

上記のスキル・知識を用いて、企業の従業員が生き生きと働くための仕組みづくりや環境作りを支援する仕事に就けます。

医師としての専門性に加えて、さまざまなスキルを学びたい方にはおすすめの職種です。

自由診療で活躍する

保険診療とはことなり、自由診療にもさまざまな活躍の場があります。

主な自由診療の領域は次の通りです。

  • 眼科
  • 再生医療
  • 生殖医療
  • 美容外科・美容皮膚科
  • メンタルヘルス
  • AGA

自由診療は働き方に融通が利きやすいです。子育てや家事などのプライベートな時間が作りやすくなります。

また治療費用をクリニックで設定できるため、保険診療のクリニックよりも稼ぎやすいでしょう。

一方で保険診療とは異なり、ノルマがあるクリニックがあります。

そのため、働き方が合わない方がいるかもしれません。

自由診療のクリニックに転職する際は、労働条件や診療方針などを確認しておく必要があるでしょう。

メディカルドクターとして働く

メディカルドクターとは製薬会社に勤める医師のことです。

メディカルドクターの仕事は以下3つになります。

  • メディカルアフェアーズ
  • 新薬開発
  • 安全性の評価

メディカルアフェアーズとして臨床評価を確認するために学術論文を調査したり、臨床治験や試験で得たデータを分析したりします。この過程を経て新薬を開発し、行政機関や厚生労働省へ申請を行うのです。

また開発された新薬の評価をするために、MRを通して臨床現場で副作用が出ていないかを確認します。新薬の研究開発に興味のある方には向いているでしょう。

20代は専門性を高める時期

20代は医師としての経験や知識を高め、専門性を磨く時期です。

初期研修を終え、医師としての最低限の知見を蓄えた上で、専門医の資格を目指す段階になります。

20代で経験や知識をいかに高められるかが、今後のキャリアアップの流れを作れるかに直結します。今後医師として第一線で働く意向がある方は、20代でスキルアップすることを意識し、自己研鑽するといいでしょう。

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30代がターニングポイント

30代では、既に専門医としての資格を取得している方が多く、基礎的な臨床知識が備わっている方が多いでしょう。

専門性やマネジメントスキルを高めてきた医師であれば、さまざまなキャリアプランの道が切り開かれます。

より臨床知識を得るために医局で経験を積んだり、開業して経営者になる道もあります。

一方で家庭の育児で多忙になる方も多いでしょう。家庭の事情を加味してキャリアプランを考える方も多いです。

40代でキャリアの最終決定を

40代の医師は豊富な経験を持ち、周りから頼りにされている方が多いでしょう。

40代で自身のキャリアプランが固まる方が多いです。医師としての経験を多く積み、ライフプランも定まる時期です。

家庭と医師の仕事のバランスをとるために転科したり、より高待遇の職場へ転職したりと、さまざまな選択肢が選べます。明確に開業を目標とする医師もいます。

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先輩たちの生の意見を聞いて情報収集することも大切

インターネットの情報だけでなく、信頼できる先輩から教えを乞うことも大事です。

先輩方の生の声は、その方々の「実体験」であり、事実です。信憑性があり、再現性が高いため、参考になります。信頼できる先輩がいる方は、直接実体験の話を聞くといいでしょう。

転職を考えている場合はキャリアアドバイザーに相談することもおすすめです。

キャリアドバイザーは医師のスキルや要望に合わせた最適なキャリアプランのアドバイスができます。要望に沿ったキャリアプランが選択できそうであれば、転職先を紹介してもらうといいでしょう。

また開業を検討している場合は、知り合いで既に開業している方に話を聞くといいでしょう。

開業までの流れや、開業時に気をつけるべきポイント、業者や医療機器の選び方などを聞くことで多くの学びが得られるはずです。

開業にあたっては、既存のクリニックや医院を引き継ぐ「承継開業」という方法もあります。

エムステージマネジメントソリューションズのコンサルタントは医療経営士の資格を保持しているため、経営に関するアドバイスなどのサポートも行います。また、「事業計画書の作成」や「資金調達コンサルティング及び金融機関等との融資交渉」なども開業支援の業務内です。

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