クリニックや医院を承継開業するなら知っておきたい!物件選びで見るべきポイント

お役立ち 2022/04/08

クリニックや医院を開業する際に、どんな立地や物件が良いのか迷われる方も多いのではないでしょうか。この記事では、医療物件の形態別のメリット・デメリット、立地や物件の選び方、居抜きや承継物件を選ぶ際の注意点をご紹介します。

【開業スタイル別】クリニックや医院物件のメリットやデメリット

クリニックや医院を開業する際の物件スタイルには、大きく分けて以下の3つがあります。それぞれ特徴が異なり、メリットデメリットがあるので、よくチェックしておきましょう。

クリニックや医院の開業スタイル①戸建て開業物件

郊外や住宅地などに多いタイプです。自己資金で土地を購入または借りて建物を建築して「自宅兼診療所」として開業するケースと、土地オーナーが建てた建物を借りて「建て貸し」で開業するケースがあります。

【戸建て開業物件のメリット】

自分で建てる場合には、立地やデザインなどを自由に決められます建て貸しの場合でも、内装は比較的自由に決められる場合が多いでしょう。

土地や建物を所有している場合には、投資に無駄のない開業方法と言えます。

【戸建て開業物件のデメリット】

・ほかの開業スタイルに比べ、初期費用を多く用意する必要や開業を準備する期間が長くなってしまう場合が多いと言えます。

院外処方を考えている場合には、調剤薬局が近くにあるか、無い場合には新規開局してもらえる薬局を誘致できないか、仲介会社などに確認してみましょう

クリニックや医院の開業スタイル②ビルテナント型開業物件

都市部では一般的な開業スタイル。好立地でも、戸建て物件と比べて低価格で開業できます。

【ビルテナント型開業物件のメリット】

・駅前などの利便性の高い場所で開業ができれば、集患しやすくなります。

・ほかの開業スタイルと比べ、比較的低価格で開業できる場合が多いです。

【ビルテナント型開業物件のデメリット】

・クリニックや医院の運営に電気や水回りの設備、ビル管理上の都合などが適していなかったりするため、借りられる物件が限られてしまいます

・オーナー変更やビルの建て替えなど、退去リスクもあります。

クリニックや医院の開業スタイル③医療モール型開業物件

複数の医療機関が入居する形の物件なので、クリニックや医院の開業に適した内装や設備が整えられています。

【医療モール型開業物件のメリット】

・複数の医療施設が集まることで、ほかの診療科目のクリニックや医院と集患の相乗効果を図ることが期待できます

・トイレや駐車場はほかの医療施設と共用できるため、開業資金やランニングコストが節約できます

【医療モール型開業物件のデメリット】

・同じ物件内にあるほかのクリニックや医院と診療科目が重複しないかよく確認しておかないと、開業した後で競合となり患者を奪い合う結果になってしまうことも。

・モール内にあるほかの医療施設の評判が悪いと、モール全体のクリニックや医院が影響を受けてしまい、集患が難しくなる場合もあります。

クリニックや医院を開業する、立地や物件の選び方

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クリニックや医院の立地選びのポイント

立地選びのポイント①集患ターゲットとなるような人が多い

人口総数の増減や世帯数、年齢別人口、老齢化率、産業別就業者比率、昼夜間人口比率などを診療圏調査で事前に確認し、その地域にいる人の傾向を把握することが大切です。また、実際に現地に足を運んで、データだけでは分からない人の流れがあるかどうかもよく見ておきましょう。

立地選びのポイント②交通の利便性が良い

交通の利便性は、集患できるかどうかに大きな影響を与えます。最寄りのバス停や駅の場所と本数、近くに無い場合には近隣駐車場の有無なども確認が必要です。また、クリニックや医院までのアクセスが良ければ院長自身が通勤しやすいことに加え、スタッフの採用もしやすくなります

立地選びのポイント③競合が少ない

たとえ人口やターゲット層が多いエリアでも、競合となるクリニックや医院が多ければ集患が難しくなります。インターネットなどで同じエリアにある競合となりそうな医療施設をチェックして、自院の強みと比較してどう差別化できるかを考えておきましょう。

クリニックや医院の物件選びのポイント

物件選びのポイント①視認性が高い場所にある

商業施設内や建物の1階にある場合、患者から見つけてもらいやすくなります。駅前など人通りが多い通りに面していても、建物が引っ込んでいたりして分かりにくい場合、集患が難しくなってしまいます。

物件選びのポイント②建物の高さや部屋の広さ、間取りなどが診療に適している

医療モール物件の場合はこちらの条件を満たしていると思いますが、建て貸しやテナント物件の場合には診療に適しているか確認が必要になります。

③アプローチが分かりやすい

意外と見落としがちですが、そのクリニックや医院に入るまでの経路が分かりやすいかも重要なポイントです。アプローチが良ければ人が入りやすく、悪ければ人が入りにくくなります。

クリニックや医院の開業で、居抜きや承継物件を選ぶ際の注意点

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どう違う?クリニックや医院の居抜き物件と承継物件

比較的多いのが、「居抜き物件」の方です。居抜き物件は飲食店の開業でよく見られますが、以前運営していたクリニックや医院の内装や設備をそのまま使うため、開業の設備投資を抑えることができます

一方、最近増えているのが「承継物件」です。まだ前のクリニックや医院が診療しているうちに引継ぎに関する相談・交渉を行ない、丸ごと引き継ぎます。カルテごと患者も引き継ぐので、物件の価格に加え、営業権(のれん代)が発生する場合がほとんどです。

前に運営していたクリニックや医院の評判が悪くなかったか

同じ立地や物件で開業する場合、以前運営していたクリニックや医院の影響を受けることになります。前のクリニックや医院の評判が悪かった場合には地域住民に悪い印象が残っているため、開業しても始めは集患に影響が出てしまいます

承継物件の場合、賃貸契約は大家との締結が必要

承継相手との交渉がまとまりクリニックや医院を引き継ぐことになっていたとしても、賃貸物件で運営していた場合には、大家にも借りることに了承を得ておく必要があります。その場合、承継相手に大家を紹介してもらい、改めて賃貸契約を締結させてもらうようにするとスムーズに進むでしょう。

クリニックや医院を開業する物件は形態ごとにメリットやデメリットがあり、立地や物件で選び方にポイントがあることをお分かりいただけたかと思います。また、居抜きや承継物件は開業費用が抑えられますが、注意すべき点もあります。それぞれの特徴を踏まえて、自分の開業コンセプトや条件にどれが1番見合っているのか、よく検討されてください。

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