診療所の間取りを成功させるための考え方とは?法規制や広さの基準を解説


目次
診療所を開業するにあたって、最適な間取りがわからず悩んでいる方も多くいらっしゃるでしょう。
間取りで失敗してしまうと、追加で改修工事が必要になり、予想しなかった費用が発生してしまう場合もあります。
この記事では、診療所の間取りを設計する上で満たすべき条件や最適な間取りの考え方、診療科目別のポイントなどをまとめました。患者にとって居心地が良く、医療スタッフにとっても業務のしやすい間取りを解説します。
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診療所の間取りを考える際に関係する法規制
診療所の間取りは自由に決められるわけではありません。医療法をはじめとするさまざまな法規制に従う必要があります。
法規制の種類 | 目的 | 主な内容 |
医療法 | 患者が安心して治療を受けられる、清潔で安全な医療環境を確保すること | 病室は地階もしくは3階以上に設置不可(耐火構造は例外)感染症病室は他区域から遮断診察室の共有に関する規定 |
建築基準法 | 建物の安全性を確保し、火災などの災害から人命を守ること | 耐火性能の基準避難階段や防火扉の設置建物の広さや高さの制限 |
バリアフリー法 | 高齢者や障害のある方も含め、誰もが使いやすい施設にすること | 段差の解消車いす用スペースの確保点字ブロックの設置 |
消防法 | 火災から人命を守り、安全に避難できる環境を整えること | 消火器の設置火災報知器の設置非常口や誘導灯の設置 |
上記以外にも、各地域の保健所によって追加の条件が設けられているところもあります。
なお、これらの基準はあくまでも最低限の要件を定めたものです。実際の診療所の設計では、より良い医療サービスを提供するために、これらの基準を上回る設備や構造の工夫が必要です。
一般的な診療所の間取りに必要な部屋や設備
診療所に必要な部屋や設備は、一般的に「受付」「待合室」「トイレ」「診察室」「処置室」の5つです。
診療所の間取りを設計する上でも、それぞれの部屋や設備のポイントを把握しておきましょう。
部屋や設備 | ポイント |
受付 | 入口から見やすく、待合室全体を見渡せる場所に設置車いすの方も利用しやすい高さと形状に設計会計時のプライバシーに配慮した仕切りの設置 |
待合室 | 診察室からの呼び出しが聞こえやすい配置十分な換気設備と採光を確保車いすスペースと一般座席を適切に配置 |
トイレ | 待合室からアクセスしやすい場所に配置車いす対応の多目的トイレを必ず設置手すりの設置と段差の解消 |
診察室 | 待合室からの動線を考慮した配置防音性に優れた壁や扉の採用医療機器の配置を考慮した電源確保 |
処置室 | カーテンの設置などプライバシーの配慮医療器具の収納スペースを十分に確保医療用の廃棄物保管場所の確保 |
診療所で設置する部屋は、それぞれの機能を十分に発揮できるように適切な設備と広さを確保することが重要です。特に、高齢者や車いすを使用する方など、さまざまな患者に対応できる設計を心がける必要があります。
診療科目によって各部屋に必要な広さや設備は異なりますが、これらの基本的なポイントを押さえることで、患者が安心して受診できる環境づくりができます。
診療所の内装工事に必要な費用の目安
診療所の内装工事費用は坪単価で計算されることも多く、坪単価40万円~50万円が目安となります。
たとえば、40坪の内科クリニックの場合を計算してみましょう。
坪単価が45万円だった場合、40坪 × 45万円で内装工事の総額は約1,800万円という計算です。ただし、診療科目によって必要な設備が異なるため、実際の内装費用は診療所ごとに異なってきます。
診療科目別の詳しい開業費用や、資金調達の方法については「クリニックの開業資金はいくら必要?診療科目別でわかる費用や調達方法を紹介」の記事をご参照ください。
診療所の間取りを成功させるための考え方
診療所の間取りを成功させる考え方として、患者の利便性や業務を行う上での導線の確保は重要です。
しかし、ただ単に業務を効率化するためだけに間取りを設計してしまうと、患者のプライバシーの配慮に欠けてしまうおそれもあります。
ここでは診療所の間取りを設計する上で、欠かせないポイントを4つ解説します。
患者と医療スタッフの導線
診療所の間取りを考える際、もっとも重要なポイントの1つが「導線(人の動きの流れ)」です。
患者の基本的な導線は「玄関→受付→待合室→診察室→会計→玄関」という流れになります。この動線をスムーズにすることで、患者は診療所内で迷うことなく診察を受けられます。
一方医療スタッフは「受付⇔診察室⇔処置室⇔スタッフルーム」といった動きを繰り返すため、これらの場所への移動がスムーズにできる配置が重要です。
また、患者と医療スタッフの導線を可能な限り交差させない設計にすることで混雑を防ぎ、スムーズな診療業務が可能となります。
診察室の配置やドアの形状
診察室の配置は、待合室からのアクセスのしやすさと、医療スタッフの動きやすさを考慮して決めることが重要です。特に、医療スタッフが診察室と処置室を行き来しやすい位置関係にすることで、診療もスムーズに行えます。
診察室のドアの形状は、ドアの開閉による人との接触が防げることから一般的に引き戸が多く採用されています。
また診療科目によっては、車いすの出入りも考慮したドアの開口幅を確保することが大切です。
患者のプライバシーの配慮
診療所の間取りは、患者の利便性や業務の効率化だけで決めるのではなく、患者のプライバシーの配慮も重要です。
たとえば診察室と待合室を近くに配置することで、確かに患者の利便性は向上しますが、同時に「出入りしている姿を見られたくない」「診察中の会話を聞かれたくない」という患者の不安も増す要因となります。
待合室のイスの向きを診察室が直接見えない配置にしたり、防音性の高いドアや壁材などを使ったりなどの工夫も欠かせません。
特に婦人科や泌尿器科、精神科などではデリケートな悩みを抱える患者も多いため、よりいっそうプライバシーに配慮したレイアウトが重要です。
ユニバーサルデザインも意識する
ユニバーサルデザインとは年齢や性別、身体的状況などに関わらず、誰もが利用しやすい環境やサービスを作り出すという考え方です。
診療所は高齢者や障害のある方、小さな子ども連れの方など、さまざまな患者が利用するため、ユニバーサルデザインの導入は特に重要です。
具体的には施設内の段差を極力なくし、車いすの方でも移動しやすい十分な通路幅を確保します。また、手すりの設置や滑りにくい床材の採用、案内表示では色のコントラストや文字の大きさを工夫することも大切です。
診療所における最適な間取りの例
診療所の設計では、大きく3つの要素で考えると最適な間取りが実現します。
まず「患者の動線」を最優先に考えて、玄関から受付、待合室、診察室という基本的な流れがスムーズになるよう配置します。特に高齢者や車いすの方でも、迷わず移動できる広さとわかりやすさが重要です。
次に「スタッフの業務効率」を考慮し、診察室を2部屋設置して医師が行き来できるようにしたり、スタッフ専用の通路を確保したりすることで、スムーズな診療体制を整えます。
また、診察室を2部屋にしておくことで、将来的に医師2名による体制を作れる点もメリットです。
そして「プライバシーへの配慮」も欠かせません。診察室は待合室から会話が漏れない位置に配置し、処置室は人目につきにくい場所に設置するなどの工夫が必要です。
この3つの要素を考慮することで、患者にとって快適で、かつ医療スタッフも働きやすい診療所の間取りが実現します。
【診療科目別】診療所の間取りを考える際のポイント
診療所の最適な間取りの考え方は、それぞれ来院される患者層や、診療科目ごとの必要な医療設備によって異なります。
ここでは診療科目別に、診療所の間取りを考える際の基本的なポイントを解説します。
内科
内科はお年寄りから子どもまで幅広い患者が来院するため、院内の段差をなくすなどバリアフリー化が大切です。2つの診察室を設けることで、医師が交互に使用でき、診療もスムーズに進められます。
診察室のすぐ近くに処置室を配置すれば、採血や点滴もスムーズに行えます。その際に、ほかの患者から処置の様子が見えないように、プライバシーに配慮した設計も必要です。
また感染症の方への対応として待合室を広めに設計したり、場合によっては隔離できるスペースを確保したりも大切です。
眼科
眼科では、多くの検査機器を使用するため、それらを効率的に配置できる設計が重要です。また、視力検査から精密検査まで、患者が複数の検査室を移動することも多いため、わかりやすい動線づくりも欠かせません。
将来的な機器の入れ替えや増設にも対応できるよう、ある程度余裕のあるスペースを確保しておくことがポイントです。
皮膚科
皮膚科では、保険診療と自由診療(美容皮膚科)のどちらに重点を置くかによっても、間取りの考え方が大きく変わってきます。
保険診療を中心とする場合は、患者の回転率を上げるため、受付から診察室までの動線を短くし、処置室も診察室の近くに配置すると効率的です。
一方、美容皮膚科など自由診療を取り入れる場合は、患者がリラックスできる雰囲気づくりが大切です。パウダールームやカウンセリングスペースを設けたり、レーザー治療室を個室として確保したりなど、プライバシーに配慮した空間づくりをしましょう。
小児科
小児科は、赤ちゃんや幼児がメインの診療となるため、院内の安全性を最優先に考えた設計が重要です。
具体的には、壁や床にクッション性の高い素材を使用したり、カウンターや棚の角を丸くしたりなどの工夫を行うと良いでしょう。キッズスペースや授乳室の設置、ベビーカーの置き場確保など、保護者目線の設備も大切です。また、子どもは感染症にもなりやすいため、対策として隔離された待合室を設けるなどの配慮も必要です。
消化器内科
消化器内科は内視鏡検査や治療がメインになるため、それらの部屋への動線を考慮した設計が重要です。
診察室から検査室や処置室まで、患者がスムーズに移動できるレイアウトを心がけましょう。内視鏡検査の前処置として下剤を服用してもらうケースも多いため、トイレの数にも配慮が必要です。
また、リラックスして検査を受けてもらえるよう、プライバシーに配慮したつくりの検査室を用意するのも効果的です。
耳鼻咽喉科
耳鼻咽喉科は、検査や治療の特性を踏まえた間取りが必要です。聴力検査は静かな環境が不可欠なため、騒音の少ない奥まった場所に専用の検査室を設けることが大切です。
比較的クリニックの数が少ない診療科目なので、来院される患者数は多い傾向にあります。
効率良く診療が行えるように、診療ユニットの近くで治療や検査が完了できる導線の確保も欠かせません。
また子ども連れの患者も多いため、子ども向けの絵本やおもちゃを置いたキッズコーナーの設置も大切です。
精神科・心療内科
精神科・心療内科は、患者のプライバシーと安全性が最優先です。通院を秘密にしたい患者も多いため、目立たない場所にあることが好まれます。
カウンセリングルームには防音対策を施し、患者が安心して相談できる空間づくりが欠かせません。また、万が一患者が暴れた場合のスタッフの安全を考え、各部屋に複数の出入り口を設けるなどの配慮も重要です。
整形外科
整形外科は、患者の移動と治療の特性を考慮した設計が重要です。松葉杖や車いすを使用する患者が多いため、廊下は広く段差のないフラットな設計が必須です。
患者の移動の負担を軽減するためにも、X線検査室や処置室は診察室から近い位置に配置しましょう。
医療機器の配置や動線を工夫し、患者の身体的負担を最小限に抑える間取りが必要です。
産婦人科
産婦人科は、妊婦の方や女性患者の快適性と安全性を最大限に考慮する必要があります。
診察室はプライバシーを確保し、落ち着いた雰囲気づくりが大切です。待合室では女性が安心してくつろげるための空間づくりやデザイン、キッズスペースの設置も欠かせません。
また24時間対応を考慮し、夜間でもアクセスしやすい立地と設計も重要です。
診療所の間取り設計における成功例と失敗例
診療所の間取り設計では、患者の快適さとスタッフの業務効率、そしてプライバシーへの配慮など、さまざまな要素のバランスが重要です。
ここでは、これらの要素をうまく取り入れた成功例と、配慮が足りなかった失敗例についてご紹介します。
失敗例
診療所の間取りに関する失敗でもっとも多いのは「収納スペース不足」です。特にカルテの保管スペースを少なく見積もってしまい、後から改装が必要になるケースも多くあります。
電子カルテを導入している場合でも、紙の書類は意外に多く発生するため注意が必要です。
ほかにもプライバシーに関する失敗例として、待合室と診察室の位置関係が近すぎて会話が漏れたり、診察室のドアの配置関係で中が見えてしまったりなどの事例が挙げられます。
成功例
ある内科クリニックでは、診察室や待合室の窓から自然光をうまく取り入れることで、明るく清潔感があり落ち着いた空間を実現しました。
イスの配置も工夫し、患者同士の視線が気にならないよう、ゆったりとした曲線を描くように設置しています。
また、医師やスタッフが効率よく動けるよう、診察室と処置室を近くに配置し、スタッフ専用の通路も確保したことで、患者との動線が交差せず、スムーズな診療を実現されていました。
これらの工夫は、患者から「落ち着いて診察を受けられる」と好評を得ている実例です。
診療所の間取りなど開業に関する相談先や発注先
診療所の間取りの設計や施工は、売上に影響のある要素です。間取りの設計で失敗してしまうと、あとで大きな改修や工事費がかかる可能性もあるため、専門家によるサポートも欠かせません。
ここでは、診療所の間取りに関する相談先や発注先について詳しく解説します。
なお、診療所の開業に関するさまざまな相談先は「診療所の開業相談できる機関まとめ!後悔や失敗しないコツも紹介」の記事でも紹介をしています。
設計会社
設計会社は、診療所の間取りやデザインを専門的に手がける専門家です。医療施設の設計経験が豊富な会社を選ぶことで、法規制に沿った使いやすい空間を実現できます。
設計会社の強みは、クリニックのコンセプトに合わせた独創的なデザインの提案力と、医療施設特有の要件を満たした設計ができる点です。
ただし、設計会社に依頼する場合は施工を別の業者に依頼する必要があり、費用が割高になりやすく、工期も長くなる傾向があります。
施工会社
施工会社は、設計図に基づいて実際の内装工事を行う専門業者です。内装工事に関する豊富な知識と技術を持っているため、高品質な施工が期待できます。
特に経験豊富な施工会社は、医療機器の配置や動線を考慮した効率的な工事が可能で、工期も比較的短く抑えられるメリットがあります。
ただし、施工会社は基本的に設計業務は行わないため、別途設計会社への依頼も必要です。
設計・施工会社
設計・施工会社は、クリニックの内装デザインから工事までを一貫して請け負う会社です。医療施設の設計から施工まで一つの会社で完結するため、診療所が完成するまでのプロジェクトもスムーズで、予算や工期の管理もしやすいメリットがあります。
ただし、設計や施工を別々の会社で依頼する方法に比べると、デザインや設計の自由度は下がる傾向にあります。
医院開業のコンサルタント
医院開業のコンサルタントは、クリニックの開業に関して総合的にサポートする専門家です。内装工事だけでなく、資金計画や人材採用など、開業に必要なあらゆる面でのアドバイスが得られます。
信頼できる設計会社や施工会社の紹介など、開業に必要な専門家とのネットワークも持っているため、開業までの準備もスムーズです。
ただし、コンサルタントを選ぶ際は、過去の開業支援実績や、サポート内容、費用などを複数社で比較検討することをおすすめします。
医院継承(医業承継)の専門会社
医院継承の専門会社は、既存の医院の継承を専門的にサポートする会社です。新規開業に比べて初期費用を抑えられ、すでに患者基盤が確立されているメリットもあります。
ただし医院継承による開業は、建物や設備が古い場合には改装費用が必要になったり、地域性や診療科目によっては、継承後の経営が思うように進まなかったりするリスクもあります。
そのため、実績が豊富で継承後もサポートなどが受けられる、信頼性の高い会社選びが非常に重要です。
「エムステージマネジメントソリューションズ」は、診療所の開業に関する希望を丁寧にヒアリングしてマッチングを行い、理想の医院づくりをサポートいたします。
医療経営士の資格を持った専門スタッフが、診療所探しはもちろんのこと各種許認可の申請まで、開業に必要なあらゆる手続きをワンストップでご支援します。
まずは、開業に関する疑問や不安など、お気軽にご相談ください。
診療所の間取りを考える際の注意点
診療所の間取りを考える際には、法規則や保健所などのさまざまな要件を満たさなければなりません。
ここでは一般的な診療所が間取りを考える際に、特に注意すべき点をいくつか解説します。
有床と無床で必要な通路幅が異なる
診療所で必要な通路幅は、有床と無床で大きく異なります。
無床診療所では最低1.2メートル以上の幅があればよいですが、有床診療所では、1.8メートル以上の通路幅の確保が医療法によって定められています。※
※出典:医療法|第16条の11
ただし、これは最低限守るべき条件です。診療科目によっては、より広い通路幅の確保が望ましいケースもあります。
患者用のトイレの設置など衛生面の考慮をする
診療所のトイレや手洗い設備は、衛生管理の面で特に重要な要素となり、保健所からも指導を受けやすい場所です。
可能であれば患者専用のトイレの設置が望ましいとされます。
また、手洗い設備に関しても保健所から指導を受けるケースがあります。あるクリニックでは、当初トイレの前室や複数ある処置室の1部屋など、限られた場所にのみ手洗い設備の設置を計画していました。
しかし保健所から、すべての診療スペースに手洗い設備の設置を指導され、設計の変更が必要となりました。想定外の部分で指導を受ける場合もあるので、あらかじめ保健所と相談をしながら設計を行うと良いでしょう。
廃棄物の管理場所など安全対策を考慮する
診療所では、医療廃棄物の適切な管理が法令で定められています。感染性廃棄物(注射針や血液の付着した器具など)は、専用の保管スペースを設け、一般廃棄物と分けて厳重に管理しなければなりません。
保管場所は関係者以外立ち入れない場所に設置し、定期的な消毒と清掃も必要です。特に夏場は腐敗や悪臭の防止のため、冷暗所での保管や空調設備の設置も欠かせません。
あらかじめ保健所に相談をしておく
診療所の開設にあたっては、工事の着工前に必ず保健所に相談を行っておきましょう。
各地域の保健所によって、設備や構造に関する具体的な指導内容が異なることもあるためです。
手洗い設備の追加設置を求められた実例もあり、事前相談なく工事を進めてしまうと予期せぬ改修工事が必要になり、開院時期が遅れる可能性も出てきます。
大きな改修作業が出ないためにも、保健所と密に相談をしておく必要もあります。
間取りは診療所の売上に影響するので専門家のサポートも重要
診療所の間取りは患者の利便性やプライバシーの配慮が欠かせないのはもちろんのこと、診療の効率化にも大きく影響が出ます。
導線の悪い診療所では診療をスムーズに行えず、売上も上げにくいでしょう。
特に診療所の開業ではさまざまな法規則が関係してくるので、大きなトラブルなく開業するためにも専門家のサポートを受けることをおすすめします。
また、既存の診療所を引き継ぐ医院継承による開業なら、開業前の設計に悩まされることはありません。
既存の患者も引き継いで、ある程度売上も見通しが付いた状態で診療を始められます。
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この記事の監修者

田中 宏典 <専門領域:医療経営>
株式会社エムステージマネジメントソリューションズ代表取締役。医療経営士1級。医業承継士。医療機器メーカー、楽天を経て株式会社エムステージ入社。医師紹介事業部の事業部長を経て現職。これまで、病院2件、診療所30件、介護施設2件の事業承継M&Aをサポートしてきた。エムステージグループ内のM&A戦略も推進している。プレジデント社より著書『”STORY”で学ぶ、М&A「医業承継」』を上梓。