【東京×内科】売り手と買い手のぴったり合ったニーズが決め手に

【売り手側】勤務医になるために譲渡を希望した田中クリニック 院長増田先生（56歳）

本件で譲渡を希望したのは、都内で内科や美容皮膚科などを持つ医療法人クリニックを運営されている、50代の院長増田先生（仮名）です。もともと整形外科医で、ほかに自分のやりたい仕事があったものの、父親の跡継ぎとしてクリニックを経営していました。

しかし、父親が亡くなったことと、やりたい仕事ができる勤務先からオファーがあったタイミングが重なり、経営中のクリニックを譲渡できる相手を探していたのです。

【買い手側】都心にあり、医療法人の経営権ごと購入できる案件を希望の藤田クリニック 院長相原先生（37歳）

譲渡先に決まったのは、すでに別の藤田クリニック（仮称）を運営している40代の相原先生（仮名）です。もともと都内の利便性の高い場所で、医療法人ごと購入できる案件を探していました。

今のクリニックは健診事業を行っていたため、さらに新しく医療法人を買収して、健診や美容系の診療を強化したクリニックを作りたいとの希望でした。

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成約の決め手は、売り手と買い手の条件やニーズがマッチしたこと

成約までの期間は、なんと約2カ月でした。売り手側の増田先生は転職先の病院がすでに決まっていたため、「勤務開始までに譲渡できなかったらクリニックを畳む」と期限を設けて考えられていました。それに合わせて進行した結果、問い合わせが来てから2カ月というスピードで完了させることができたのです。

通常は難しい早さで成約できたポイントは、売り手側と買い手側お互いの条件がぴったりの案件を紹介できたというところです。

エムステージの強みは、登録している案件データベースの豊富さにあります。また、売り手の増田先生と買い手の相原先生両者と面談し、しっかり譲渡の背景やニーズを深堀してヒアリングを行っていたため、お互いの条件やニーズがしっかり合う案件を確信を持って紹介できたのです。

売り手側の増田先生の希望は決まった期限までに成約まで進めたいということ、買い手側の相原先生の希望は都心で美容系の診療科目を持っていて医療法人ごと買収できるということで、お互いの条件はぴったりマッチしました。買い手側の相原先生も比較的早いスケジュール感で考えられていたので、素早い意思決定が可能でした。

仲介会社として、工夫したポイント

承継の条件などをエムステージが早急に整理し、お互いすぐに引継ぎができる状態まで進めました。また、双方がトラブルにならないよう、譲渡対価を2回に分けて支払うプランをご提案しました。

買い手側の相原先生は、スムーズに引継ぎが行えるよう、成約が決まった後も売り手側の増田先生に転職するまでの数カ月は理事長として残って欲しいと考えていました。そこで、最初に医療法人の持分の対価として譲渡総額の半分を支払い、その後残った増田先生の引退時に退職金として残り半分を支払うことにしたのです。

結果として、退職金を設定することで譲渡後の勤務でもしっかり診療いただけるようになりました。

このように両者がトラブルにならずに承継が円滑に進むようなご提案をさせていただくのも、当社の大事な役目です。

譲渡までの期間が短いために閉院を考えている場合でも、一度専門家に相談してみると解決策が見つかるかもしれません。